前回前々回の記事において、どれだけ効率よく共通テストの点数を取るかについて長々と語らせて頂いた。ただそこで記載したのは主にどう解くかの道筋のようなもので、抽象的であると言わざるを得なかったと思う。ただこれには理由があって、やっぱりそれぞれによって勉強法ってのは変わってくるからなんだ。万人が同じことをやればいい方法なんてものは存在しない。ただそれでもそこを知りたいという人も多いと思うので、今回の記事では、俺がやってよかった勉強法、やらなくて良かった勉強について紹介していこうと思う。
勉強は続かないけど、映画とかゲームとかはいくらでも続けられる暇つぶしの達人なのが俺。だから俺の目的は、とにかく勉強してる感じを出さずに勉強することなんだ。寺の掃除をしてたらいつのまにか格闘技の達人になっていた!みたいな感じ。半分くらいはまともな勉強法なんだけど、残りの半分はギャグみたいな勉強法かもしれない。だけど俺には効果があったんだ。なので記載しておく。
過去記事↓
【やるべき】読書
読書というか、日頃から文章を読んでおくとマジで役立つ。読む本は小学生向けの本とかじゃなければ基本的になんでもよくて、英語をガチガチに鍛えたければ英語の本でもいいし、政経を学びたければ時事ニュースみたいなの読んどけばいい。俺はそんなもん読みたくなかったからインターネットのなろう小説とかブログとか読んでた。難関国公立も早慶も共通テストも全部文章量が多い。しかも問題も難しいから、文章を読む時点で疲れる事は極力避けたいという話。文章を読む?そんなん朝飯前ですよ。という状態まで持っていきたいんだ。意識してた訳ではないんだけど、小説の中に出てくる雑学みたいなやつが英語の長文のテーマになってることが何回かあった。
英語編
【微妙】 ターゲット1900
言わずと知れた有名単語帳の一つ。システム英単語っていう別の有名単語帳もあるんだけど、それとは大きな違いがある。シス単は一つの単語に複数意味が記載されていたりするんだけど、ターゲットは一つの意味しか記載されていないんだ。これはデメリットのようで圧倒的なメリット。単語の意味なんか複数覚えても読解の時混乱するだけ。誤読が逆に増える。圧倒的にこっちがオススメなんだ。ただ、次の教材を見て欲しい。
【やるべき】アプリ版ターゲット1900(ターゲット友)
まさかのアプリ版がある。基本無料なんだけど、俺は1000円課金してアップグレードした。特にリスニング機能のアップグレードが嬉しい。無料版だと英語の音声しか流れないんだけど、有料版になると日本語の音声も流れるようになるんだ。耳だけで英単語の意味まで確認できるようになるので、画面を見ずに英単語を覚える事ができる。俺は音声をシャドーイングして覚えるようにしていた。
もう1個大きなポイントは、クイズ形式のゲームみたいな機能があること。これで英単語の意味を確認かつ記憶することができる。これはやっててめっちゃ楽しかった。スペルまで覚えたかったり、派生語までしっかり覚えたいとかであれば文庫版のターゲットの方がいいと思うんだけど、俺はそこまで求めていなかったのでアプリで十分。このアプリ入れてから文庫版は一切開いてない。ちなみにアプリを使うのに文庫版を買う必要性はないので安心して欲しい。ただ両方買ってもたったの2000円なので、どっちもやってみてお気に入りの方を続けるのがベスト。
【微妙】英語ラジオ
普通に聞いてて面白くない。教育大学見ている感じがして嫌すぎた。
【普通】チャロ
小学生のころ、普通にアニメとして見てたことがある。内容自体は割と面白いんだけど、英会話初心者向き故にスローペースすぎて断念。リスニングを初歩から学びたい人とかはいいと思う。
【最高】映画鑑賞
冗談言うなって思っていると思う。ただ誇張抜きで俺の英語力は映画を見て完成されたんだ。俺は英語の文章の難しい所って単語とか文法でもなくて、イメージしづらいという点にあると思っている。日本語の文章であれば読むだけでなんとなくイメージできるものが、英語になると急によくわからなくなる。
なんて日だ!
この文章を読むだけであなたの頭には小峠が浮かぶと思う。ただ英語に直すとどうか。
What a day!
一気に小峠がどっかに行ってしまう。これは会話文っぽい例になるんだけど、情景描写が英語でされていても景色を思い浮かべづらいと思う。これは脳内で英語の文章が上手く再生できていないからなんだ。人間の多くは文章を読むときに脳内で音声を再生してると言われている。この再生がうまくいかないと読解は成立しない。アメリカ版の小峠が必要って話。
更に言うと、英語は文字から音声への変換をすることが難しくなっている。簡単な例で言うとknowとか。kは無視してノウと発音するんだけど、こういう字面と発音が一致しない単語が無数にある。この二点の問題を解決するために最適なのが映画鑑賞なんだ。
何故なら映画には音声だけでなく、字幕という英語の文章まで付いてきてしまうから。それに加えて動画という情報まで詰まっているので、文章を読んだときの背景がイメージしやすくなる。つまり読解力、リスニング力、イメージ力が同時に鍛えられる一石三鳥の最強勉強法なんだ。字幕と発音が結びつくことで文字から音声への変換もやりやすくなる。俺はこの勉強法でリスニングと長文読解が一気に上達した。
一つ注意したいのは、初見の映画だと内容が気になって勉強にはならない。二回目以降の視聴をオススメしたいというところ。昔見て面白かった映画とか、好きな俳優が出てた映画とかそういう映画を見るといい。英語字幕がないアマプラとかにもブラウザの拡張機能で字幕を設定してくれるものがあったと思う。やってみると、結構基礎的な文法で喋ってるんだなーというのが理解できるはず。英語に対するネガティブな印象も払拭して心理的にもプラス。
【最高】youtube
youtubeとはいっても英語の。英会話講座とかは面白くないから、アメリカ俳優のインタビュー動画とかをよく見てた。映画と違ってスキマ時間に見れるというメリットがある。プレイリスト作って上から再生してた。
【普通】複数人の音声
映画もyoutubeも基本1対1の会話が多いから、複数人での会話に慣れる事が出来ない。だからそれの補強として。とはいえ複数人での会話が出てくるリスニングなんて共通テストの最後らへんしかないので、そこまで鍛える意味はないかも。
【普通】ちょっと前の科学雑誌
試験で出る文章、それも科学系の文章の内容が誤っていた場合、色々と問題が発生する。なのである程度実験や臨床が重なって信頼性が確保されている情報をテーマにする必要があるんだけど、そこまで大体5年から10年かかるんだ。なので今から5年前とか10年前の科学雑誌がピンポイントの情報源になる。ニュートンとかそういう本格的な科学雑誌ではなく、子供の科学っていう中学生向けの科学雑誌を読んでいた。図書館とかにバックナンバーがあるから無料で読める。たまたまかもしれないけど、実際の試験で同じ内容の物が多く出た(気がする。)とはいえ俺は相当な量の子供の科学を読んだし当然時間もかかったので、楽しく読める人向け。科学雑誌なんかおもんないって人にはオススメしない。
国語編
【普通】漢字
私立の試験とかだと結構記述があって、過去問解いてるとここで漢字使えば一文字減らせて文字数制限収まるのに!みたいな状況が複数回あった。てかそうなるように作られてる問題なんだと思うんだけど、それ対策。普段生活してて見る漢字を覚えるように意識するだけ。書き取りとかするほど重要ではない。漢字の四択問題とか記述がある大学も多いので、そういう大学を志望している人はやるべき。
【微妙】古文単語315
有名な古文単語集。単語数は315個しかないんだけど、それぞれの単語に覚えなきゃいけない意味が何個もあるから覚えなきゃいけない量は315よりも多い。
俺はやる前とやった後であんまり変わらなかったんだけど、元々他の勉強法で古文を鍛えていたからだと思う。なのでやっても損しないと思う。周りの友達は単語やって古文できるようになったって人が多かった。MARCH以上の古文であれば単語力は必須。
【やるべき】源氏物語
古文で頻出の源氏物語。登場人物の情報を事前に知っておけないと解きにくい問題が源氏物語には多くて、それ対策で読んだ。ただ古めかしい源氏物語を読む必要は一切なくて、漫画版とか現代文版のものを読むだけでいい。流れをつかめてふんわり頭の中に入ってればそれでOK。内容は結構面白い。最近NHKでドラマもやってた気がするのでそれを観るのが一番いいかも。
【普通】その他の古文系
枕草子とかそういう奴。そこまで必要じゃないと思うけど、1日あれば大体読めてしまうのでやってもいい。これも流れがつかめればいいので漫画とか現代語訳とかでいい。
ちなみに漢文はノータッチでなんとかなった。
数学編
【やるしかない】問題集
これは本当に苦痛だった。ただ数学はやっぱりやらないと伸びない。俺は東進の緑色の共通テスト用問題集を頑張って解いた。応用の問題はやらなくても基礎だけ詰めれば7割は安定して取れるようになるから、修行だと思ってやるしかない。俺は数学を半分捨ててたので他に語ることはそこまでない。
副教科編
【やるしかない】参考書
これに関してはやらないと無理。ただ、闇雲に暗記をしろという話ではない。後編でも書いたが共テ政経のほとんどは常識問題なので、不足分の常識を補うための参考書として使っていた。なのでノートとかに内容をまとめたり、赤シートを使って覚えたりする必要はない。知らない知識を薄くでも頭の中に入れるのが大事。
俺は図とかカラフルな文字とかが嫌いだったから、なるべく文字の色が少なめで文章が多めの参考書を本屋に行って選んだ。時間が限られた状況において合わない参考書をもったいないからといって使い続けるのは非常に損なので、合わないと思ったら即買い替えていい。その代わり複数冊同時にやるのはNG。俺はインターネットマンだったので情報の参考書は買ってないんだけど、そういう情報系の知識がないなら買うべきだと思う。
【普通】新聞
文字を読む練習かつ社会と理科の勉強。科学の情報とか社会の情勢が載ってるので多少の勉強になる。まあこれは普通。やってもやらなくてもいい。
情報編
【最高】scratch
Scratch - Imagine, Program, Share
小学生でも扱えるくらい簡単なプログラミング言語。今の小学生はこれを使ってマイクラ風ゲームを作ったり、アンダーテールの戦闘画面をせっせと作っている。
具体的な解説記事は後日書くんだけど、これは結構オススメ。プログラムの「流れ」が理解できるようになる。おっ、ここでiが増えてるってことは、iはリンゴの数なんだなみたいな事が理解できるようになる。
【微妙】python、javascript
より実践的なプログラミング言語。pythonがプログラミング言語の中だと一番有名かつ簡単で初心者も使いやすいと言われている。javascriptは二番目に有名で、pythonよりもちょっと難しい。俺はどっちも触ったことがあるんだけど、pythonは共通テストのプログラミング言語とかなり似ている。なのでやるならpython。ただScratchをやればそれで十分なのであんまりオススメしない。より実用的な勉強がしたい人向け。
以上。思い出せる限りでは全部書いたんだけど、また思い出したら追記していく。一つ重要なのは、全部の教科を完璧にやろうとしないこと。必要な分だけやって不必要な分はやらなくていい。当たり前の事なんだけど、これが結構難しいんだ。何故ならやらないと不安になるから。俺の場合現代文は相当完成してたんだけど、それでもやっぱり不安で参考書を買ったりしていた。正直時間の無駄だったと今では思う。
次回の記事は志望大学選びについて書こうと思う。正直今の時期に書いても誰も読まないだろうけど、1人でも多くの受験生にとって参考になってくれたら嬉しい。ではまた三日後に会おう。
乞食用。追加の内容はありません